名前:賞金稼ぎのホル(ホル・ガレット)
年齢:24 性別:男性
STR8 CON14 POW8
APP16 SIZ14 DEX14
INT15 EDU14 dbなし
HP14 MP8 SAN40
アイデア75% 幸運40% 知識70%
回避63% 拳銃60% 聞き耳55%
忍び歩き50% 追跡60% 目星50%
乗馬50% 心理学55%
応急手当て50% 芸術(ハーモニカ)60%
ナンパ術(交渉系オリジナル技能)52%
愛馬の名は『ラプンツェル』
設定:賞金稼ぎをやっている黒人ガンマン。
現在GUNMAの酒屋に入り浸る。
性格は臭い台詞を吐くのが好きな軟派気質な男。
良く淑女をナンパしては痛い目に合いがち
経歴
幼少期は黒人奴隷一家の長男坊で畑仕仕事をこなしていた。
病気で苦しむ妹の為に必死に働いていたが、薬は買えずに医者も呼べなかった。
唯一出来たことは主人の家の書庫から盗み出した数冊の本を読み聞かせることくらいだった。
その中で妹はえらく『ラプンツェル』を気に入っていた。
必死に仕事をし、病気の妹の為に薬を買ってやる事を目標とし、働いていく、
そして数ヶ月経って、家族で出し合った少ない給金でもうすぐ薬を買えるとなっていた頃、
いつも通り畑仕事を終えて皆寝しづまった夜だ。
主人一家のいる家の方から夜を貫く様な発砲音がした。
何事かと目をやると数人の銃を持った男達がその場にいる光景だった。
主人の家に強盗が入り、銃を撃ったのだ。
それからの事はあっという間だ。
主人一家が殺され、父が見つかり母と妹が目の前で殺された。
ホルはたまたま、畑の方に逃げる事が出来たので運良く、…この先ずっと自身を許せずに苦しみ続けるだろうが生き延びた。
ホルはずっと畑の中で丸まり家族の叫び声を聞きながら、強盗犯の笑い声を暗闇の中で聴き続ける長い夜を迎えた。
その日、主人家族共々、父親と母親と妹を殺されてしまう。
命からがら1人生き延びるが
1人だけ生き残ってしまった事により精神を病んでしまう。
数年間、殺された主人家族や自身の家族の亡霊を目に映しながらスラム街を生きる日々が続くが
ある日目の前で強盗が起きるという現場に遭遇する。
ホルはその強盗犯に全てを奪っていった怨敵である強盗犯の姿を重ね、銃を手にする。
初めての殺人を終えた彼は、いつも聞こえる声と家族の亡霊の見えない事に気付いた。
不思議な気分だった。自分の中で何かが変わった音がした気がした。
それから周りの人間から称賛された事により、
賞金稼ぎの道へ進む。
賞金稼ぎを始めて数ヶ月経つ頃。
賞金稼ぎ兼宿屋の用心棒として順調に生活していたが、
ただ彼はずっと無意識な孤独感を感じていた。
その年の夏、いつもの様に賞金首の情報を耳に入れ、
列車で賞金首のいるとされる街に出向いた。
街で賞金首との銃撃戦を交えるがしかし、
賞金首を撃ち殺す事に失敗し、挙句に馬に乗って逃げる相手を見送る形になってしまう。
やはり馬が必要かと悩んだ結果、その街で安値と多少の物交換の末、とある牝馬を手に入れた。
牝馬は黒い毛並み品種であった。
ホルが
その牝馬を選んだ理由は『目が合ったから』というちっぽけな理由だった。
馬を手に入れたので、ホルは再び、賞金首を追跡を始める。
その追跡の数日間、ホルはいつも通りの無言でただ獲物を探し続けた。
ある日馬に干し草と水をやろうと目をやる。
馬と…目が合った。
思えば久々ではないか?目を合わせる事自体が。
あの日逃げ出した時から誰かと目を合わせる事ができなくなっていた。
だが
それが今はどうだ?この目の前の馬相手なら恐怖を感じる事も無く目を合わせ続けられる。
ブルルッと牝馬を鳴く。
「そうだったな…おめぇさんにはまだ名前を付けてなかった。」
ホルは名前を付けてやろうと少し思考した。
降りてきた名前は『ラプンツェル』だった。
それは昔妹に読み聞かせた唯一所持を許されて買った本の一冊に出てくる少女の名前だった。
「そうだ…おめぇさんはどこか『ラプンツェル』って名前が似合う。黒毛なのにな、なんとも奇妙だ。」
ずっと寡黙だった彼は友人を見つけた。
追跡の日々、ずっと『ラプンツェル』を相手に話を広げる様になっていた。
そしてついに追跡をしていた賞金首が逃げた先であろう村に着く。
目的の男は案外あっさりと見つかった。
奴は小さな少年を獣ままに襲おうと跨っていた。
その日のホルは一味、二味も違った。
いつも空っぽだった心が感情を強く感じている。
1人じゃないと感じているからだ。
勇気が湧いてくる。
話し相手は馬だから返事も聞けない。
だが彼はその数日間を共にした馬『ラプンツェル』に全てを話せたのだ。
あの日から続いた後悔や恐怖、あの日全て奪ったいった強盗団への復讐の怨嗟の炎の熱を。
だから一発だ。
こちらを向いた瞬間に決める。
パンッと音が響く。
その一発は確実に相手の脳天を抉った。
死を感じる暇もなく、物足りないが苦痛なく一瞬で逝ったのだろう。
賞金首はこの世を去った。
倒れ込んだ賞金首を避けて、襲われていた少年に目をやる。目が合う。
少年の目は確かにホルを見ていた、見ていたがどこか哀れな怪物を見る様な目でこちらを見つめている。
『ほら…立てるか?』
ホルは少し悲しくなりながらその日を境に
さらに賞金稼ぎとしての道を歩いて行く。
あの日、家族を殺した強盗団を殺し当てるまで、
歩みを止める事はない。
2023-01-24 07:22:11 +0000