【終の病】ラルコ【第1期】

桜豆カカヲ
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こちらの企画【illust/101528139】に
参加させていただきます。

世代交代企画自体初めての参加ですが、
粗相のないように努めてまいります。
よろしくお願いいたします。

現在※承認頂きました。

◆名前…ラルコ
◆種族…サ/ニ/ゴ/ー/ン
◆性別…♀
◆所属…月の国

奇病数:【5】



「主様をお守りするのが私の使命でございます」

「う、うらめしやあ〜ッ…て…
えっ…全く怖くない…うう、そんなあ…」

「ううう…まだ私は成仏したくないですぅ…
せめて…ここで今生きている間に
記憶を…記憶を取り戻したくございます…」



リュアリク国のとあるお屋敷に努める給仕(メイド)。
自信のない性格で、いつも物陰で怯えている。
ポルターガイストを駆使して家事を
こなすが、失敗すると気が動転して
大パニックになってしまうのが難点。

ガ/ラ/ル/サ/ニ/ー/ゴ時代に記憶が喪失して
倒れていた所を今の屋敷の
主人に助けられて今に至る。
今の名前が付いたのも教え技である
ポルターガイストを使えるのも主人のおかげ。
だが生活が厳しくなると、タイプや技を駆使した
所謂『別れさせ屋』のような仕事を
こっそり副業でやるような腹黒さもあり、
『こんな自分は絶対幸せになってはいけない』と
報酬を得る度に更に落ち込む負のループに陥る。

ゴーストタイプのくせに
死ぬ事を誰よりも恐れている。
いつか自国ではないどこかの国の
日の光を見るのが夢だとか。
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「主様。こんな私でも、幸せになってよろしいのでしょうか…」

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既知関係は性別、種族、年齢問わず
引き続きお待ちしております。
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1/14…♡素敵なご縁に感謝いたします♡
ミモザ君【illust/104319831
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「お、大…しっか…ろ!」

私がラルコとして一番最初に記憶している第一声。
今思えば、何も分からずずっと砂漠に転がりながら
しくしく泣いていた私を見かねたミモザ様が
お屋敷に連れて行って下さったのが
すべての始まりでございます。

主様のお父上は大変懐もお心も海のように広いお方で…
給仕として雇っていただいた上にポルターガイストも
教えていただき、私がお仕事に慣れるまで
全てをお世話して下さいました。
言葉に表せる程のお礼もできませんでしたが、
最後まで主様達とお屋敷に尽くす事をお誓い致しました。

母親を亡くして心細いだろうから
寂しい思いをしてしまわないように、と
私はミモザ様のお世話をよく任されるようになりました。
ミモザ様はとても気風のいいお方で、私が
落ち着かなくなったりしても決して強くお怒りにならず、
時が経つにつれて勉学をしたり、遊んでいただけたり、
食事やお茶にまでお付き合いいただいたりと、
一緒にいるお時間が自然と多くなりました。
私が進化した事を盛大にお祝いしてくださったり、
お料理を習っているときの真剣な顔を観たり、
一緒にお話をしていて非常に楽しい気持ちになった時に

(お仕事以外でもミモザ様とご一緒にいられたのなら…)

と、ふと思う事も多くなりましたが、
主様と給仕の私とでは、他国の者同士の婚約以上にとても
…と首を振ってお仕事をしたものでございます。
気持ちを言葉には表せていただけたものの、本当に
自信がなく、死を恐れる私を受け入れて下さるだろうか、
と今思えばずっと怯えていたのかもしれません。

ですが、あの日月の見える屋上で私の手を握って、
私の事を好きだと告白していただいた
ミモザ様の真剣なお顔を見て、その恐怖心は消え、
心が晴れやかになった気分でございました。

こんな私でも、ありのままに誰かをお慕いして、
好きになって、幸せになってもよいのだと。

「ええ、ええ、私もミモザ様の事を心よりお慕いし、
愛しております…どのような運命が待ち受けようとも、
貴方様とでしたら怖くありません。命ある限り、
そばでお仕えさせていただきます、ミモザ様…!」

…懐かしい波の声が聞こえたのは、その時でした…

主様、私、全てを思い出しました。

貴方と訪れたオーフィの波打ち際で…
私はかつてコラルという名前を貰い
ここに住んでいたのです。戦争の真っ只中だったので
今より遥か昔の事かと思います。
今は穏やかな平和な時代ですから俄には信じ難いでしょうが。

そうです、あの時
泳げない友人がだいばくはつの爆風に巻き込まれて
荒れた海に落ちたのを私が助けようとして……

気がつけば、あの砂漠で
気絶していたのです。

おかしな話でございますよね…誰よりも死を恐れていた私が
実は一度死んでいた、なんて。

主様。平和な時代の中、
僅かながら共に幸せな一時をお過ごし出来た事、
心より感謝申し上げます。

…どうぞ、ゆっくりお休み下さいませ。
そしてあちらでお母様に会えましたら、
私との全ての事を、よろしくお伝え下さい。

「ミモザ様の……最後の使命を全て果たすまで
この御屋敷は守り抜きます、そして……
決してそちらには行きませぬから…とッ!」

絆を壊してきた私への神からの
罰だとしたらなんて相応しいのでしょう……

ですが…なにがあろうとも……
…たとえどんな奇病からも…運命からも…
守り抜いて見せますから

お屋敷と、私と貴方の…子供達だけは…!
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「ソフィ、今日も半日は立派な屋敷の主
になる為の勉学とレッスンでございます…
さあいらっしゃい…ああっと、
逃げてはいけませんよ!全くもう!私の
空中風船掴み、舐めてもらっては困ります」

「カイは時折大人みたいな事を言うので
とても驚きます…うふふ…
中身もですが、目もどんどん
主様に似てきましたね…将来がとても
楽しみでございます…はい、いつもの
甘いコーヒーですよ」

「カイ…私と違い、本物の思いやりを
持って真っすぐ育った貴方なら、
ヒナキ様を心から幸せに出来る事でしょう。
必ず、幸せになって下さいね…カイ…」

主様、私はこれで…使命を果たせましたでしょうか?

…あああ、よかった…それなら…

安心していつでも主様の元に行けそうです…

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2022-12-31 15:06:21 +0000