くらっぷげーむけいおん！第二部の一話に出てきた「囲碁部の人」に帝国陸軍参謀の軍服を着せてみたい衝動に駆られたので描いてみました。「囲碁とは、宇宙である。」・・・一見電波な子に見えますが、結構奥の深い名言だと思います。『●戦争は推測の世界であり、データの四分の三までは不確実である。知力をもって真相を見通すとともに、勇気と自信をもって不確実性を征服しなくてはならない。●将帥は、分析力と総合力が発展して、驚異すべき判断力すなわち洞察力（戦機を捉える勘）となったものを持たねばならない。●兵学の理論が「人間が論理を逸脱し、偶然と幸運を期待することにより勇気づけられて危険に立ち向かう」という人間性を理解することなく、いたずらに机上の推論や法則ばかり弄んでいると、現実の闘争には何の役にも立たないものになってしまう。兵学は人間の勇気、大胆な無謀性（必敗の戦いに起ち上がることがある）をも採り入れなくてはならない。●兵学は生きた精神的諸力を扱うものであるから、推論することにより、絶対性とか確実性とかに到達できるものではない。推論の先には常に不確実な要素があり、理論では解決できない空白が残っている。●軍事活動は単なる物質を対象とするものではなく、それとともに物質に生命を吹き込む精神力をも対象とするもので、この両者を引き離して考えることは出来ない。●精神と対立し、あるいはこれを無視するような理論には、どうにもしようのない矛盾があり、結局は現実の活動から逐われていくであろう。●精神的要素は戦争の最も重要な対象であり、全戦闘力を動かし、これに方向を与えるものである。しかし残念なことに、精神的要素を考えるようになると理論はたちまち無限に困難なものとなる。数量化できないからである。●精神の価値が極めて大きく、信じ難い程の影響力を持っていることは戦史がよく証明しており、これこそ将帥が戦史より吸収せねばならない貴重かつ純良な栄養分である。●精神力の主なるものは、将帥の才能、軍隊の武徳、軍隊における国民精神である』（クラウゼヴィッツ『戦争論』）
2010-05-03 12:27:31 +0000