ペンディン・ウエンストンの冒険譚 〜呪いを打ち消す泉〜 #8

冬木立なつき
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バタマジキングダムにたどり着いたペンディン。
コウモリ夫妻が言っていたように王国の美しさはなく、空はくもり、暮らしている鳥たちの表情も活気がありませんでした。

「あんたがペンディンさんかい?」

ペンディンは突然声をかけられた方に視線を向けると、見知らぬ老いた文鳥がいました。

「すいません、何処かでお会いしましたか?」

「話はあとじゃ、呪いを解きたいのじゃろ?ワシに着いてこい」

ペンディンは警戒しながら文鳥に着いていきました。
王国の片隅にあるボロ家に入りました。ペンディンは家に入るのを躊躇いましたが、文鳥が翼で招く仕草をしていたので仕方なく中に入りました。
文鳥は入り口の鍵を掛けると話し始めました。

「ワシの名前はスパル。こう見えて王国に仕えていた占い師じゃ」

「占い師?」

「さよう。今日お主がここに来ることも前もって予知しておった」

ペンディンは疑いながらも話を聞きました。

「今から始める話は、この王国が呪われた時の話じゃ」

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2022-12-27 15:49:26 +0000