ウクライナ陸軍オレクサンドル・シルスキー大将

となりのマッキンタイア

 オレクサンドル・シルスキーはウクライナ陸軍の将官で同国を代表する軍人の一人。
 今次のプーチン・ロシアによるウクライナ侵略において最も危険だった開戦直後の時期、陥落不可避と目された首都キーウと同国第二の都市ハルキウの防衛を成功させ強固な防衛ライン構築。
 それから半年近い隠忍自重の時期を耐え抜くと本年9月、自ら東部における一転攻勢の指揮を執り瞬く間に三千平方キロの領土を奪還した。
 
 これ以前のシルスキーの主な軍歴は2015年、ロシアの強力なバックアップを受けたドネツク地方の親露派武装組織との戦い(デバルツェボの戦い)に従事し、敗北を喫した味方部隊の撤退を成功させる等の活躍が認められて同年中将に昇進。
 以後順調に昇進を重ね19年には陸軍総司令官職に着任、20年には上級大将に昇任していた。(但し上級大将位は同年廃止。現在の階級は大将であるがシルスキーはなお上級大将時の階級章を佩用しているとの由)
 
 現在、シルスキーはゼレンスキー大統領からの信頼厚い現総司令官のザルジニー大将の元、二人三脚でプーチン・ロシアの侵略に立ち向かっている。
 ちなみにザルジニーよりもシルスキーの方が軍歴も階級も上位であり、彼は元部下の下で実戦部隊を指揮し戦っているということになるがその関係は良好な模様である(未確認)
 
 2014~15年における敗北(ロシアのクリミア侵攻)という苦い経験を無駄にせず、これを奇貨として対策を打って今次の侵略を食い止めるに至ったウクライナ
 過去の敗北を今の勝利に結びつける~祖国と同じような戦歴を保有するシルスキーは、そんなウクライナを象徴する軍人の一人であると言えるだろう。

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2022-12-26 13:51:33 +0000