燃え盛る街
迫りくる怪物たち
そして逃げ惑う人々
つい先日まで祭り事で和気藹々としていたのがまるで嘘のような光景がそこに広がっていた。
「ジルバ、そちらの状況はどうだ?」
「こちらに逃げ遅れた人はいないようです。次は北側を探してみます!」
遠目が利くリゼッタは街全体を見渡せる高所から、炎の中でも動くことのできるジルバは自身の足で
それぞれ手分けをし、耳につけた通信機で連絡を取りながら逃げ遅れた者を捜すため街中を駆け回っていた。
一人でも多くの者を救うために、我らが主の命のために。
何一つ取りこぼすことがないよう慎重に、的確に。
しかし、悠長にしている時間はない。
怪物の軍勢は今もこの王都に押し寄せてきている。
果たして自分たちはどれだけのものを守り切れるのだろうか。
そう不安になるジルバの気持ちを察してか、彼を励ますようにリゼッタはぽつりと呟く。
「大丈夫、私たちならできるさ」
不安で押しつぶされそうになる己を奮い立たせ、二人は再び駆けだした。
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最終章になんとか一枚くらい出したいなという気持ちで描きました。
果たしてゼラルディアはどうなってしまうのか~!
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■お借りしました&参加させていただきました!(敬称等略)
王都消火戦線【illust/103603851】
奈落の軍勢【illust/103607232】
ロゴ素材はこちらからお借りしました【illust/101966120】
企画元 pixivファンタジア Scepter of Zeraldia【illust/101965643】
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自キャラ
ジルバとリゼッタ(いのちだいじに)【illust/103611438】
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問題等ございましたらご連絡ください。
2022-12-25 14:51:38 +0000