黙々と味わうレナスを見つめながらレザードは紅い果実を彼女の口許にあてがい優美に微笑む。甘く柔らかい生地に心を奪われていたレナスは整った顔立ちに視線を移した。その瞳の奥に燃え盛る炎を、彼女はまだ知らない。雪の降るフレンスブルクの熱い夜…
2022-12-24 22:53:40 +0000