耳を劈(つんざ)く音とともに駆け出した赤い獣人は、瞬く間に巨獣の根本へとたどり着く。
間髪をいれずに音の壁が割れ、巨獣の胸元の顎に一点の光が衝突した。
赤い光線を放とうとする口が閉じられ、歯の間から幾束の光が漏れ出していった。
相手の攻撃を潰した。
大きな隙は作れたはずだ。
「さあ、反撃開始だよ!」
いつのまにか剣の鎧を纏っていた獣人。
その姿は、まさに【小さな竜の騎士(リル・ドラグーン)】だった。
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長くなりましたが、こちら【illust/103595605】に参加させていただきました!
こちら【novel/18959746】で貰った魔力でここに到着するまでに生身でも動ける程度には回復しました。
剣の鎧形態
剣の魔力を開放して巨竜と互角の能力を発揮する鎧を展開する。
展開中は鎧が全損しない限り本体である肉体にダメージが入らない。
燃費が非常に悪いため、リルファの普段の魔力量で最大3分が限界。
今回は、回復後に残った魔力を使うことでほんの少しの間変身が出来るようです。
お借りしました
エクリプス【illust/103595605】
リルファ【illust/101994505】
2022-12-24 05:14:07 +0000