マナヴンダ
「足元がガラ空きだぞデカブツ!!!」
赤光に輝く長髪をなびかせたはがね人が、黒い棘足動物の腹下へ潜り込むと力一杯蹴り上げる。
周囲の存在を路傍の石として歯牙にもかけていなかった巨体が、バランスを崩し横転した。
ガクモンド
「夏季休業期間というのがなんとも痛い。 祭に遊びに来ていた生徒達が無事だと良いんですが。」
魔物を蹴り倒した彼に声を掛けたのは、手に魔導書を持ったはがね人の魔術師。
なにやら魔力に惹かれていると思しき灼熱の魔物を、魔力を含有する鉱物でもある自身を囮に引き寄せる。
ガクモンド
『 雷 槍 刺 突 ! 』
一瞬その魔術師はがねの体に青白い雷が帯電したかと思うと、指向性を持った無数の雷が魔物の体を貫く。
「 カ エ リ タ イ 」
雨で動きが鈍っていた魔物は、鉱石化して砕け散った。
マナヴンダ
「今なにか聞こえたか?」
ガクモンド
「子供の声ですかね…?
このあたりは避難完了しているはずですが、一応もう一度生体反応精査してみましょうか。」
(それにしても妙に『雷の通りが良い』。
この雨が降り出してから大地の魔力も妙に活性化している。どこかの支援魔術か何かか…?)
夏季休業ということで、久しぶりに王都に来ていたところを巻き込まれた教官二人組。
生徒達の動向を心配しつつ、軍人として魔物掃討任務を遂行中していく。
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ガクモンド
「あ!夜天鉱が生えてる!!!!妙な大地の魔力活性化は地脈騎竜の仕業か!?
この石ちょっと前は小国の国家予算並みに高価で、これを巡って…」
マナヴンダ
「ガクモンド、前見ろ前。魔物来てる。」
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読み方のイントネーションはふたりはプリキ■ア。
鉱石と雷という自然発生型はがね人のため、なにやら声が聞こえたようです。
教官二人組は、特定エリアにとどまることなく各地を転戦しています。
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■お借りしました!(敬称略・順不同)
イグニードillust/103637646
黒の悪魔生物Hillust/103719513
【非公式イベント】地を歩むものたちへillust/103721789
非公式ロゴ素材illust/101966437
■My character・object
ザリア軍士官学校教官 電撃打尽のガクモンド/光紙鋼鬼のマナヴンダillust/102344885
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◆企画元pixivファンタジア Scepter of Zeraldia illust/101965643
2022-12-22 14:52:14 +0000