■高校鉄拳伝タフ/ファンアート/高石義生
※高石や高橋選手や石田さんについてなど、今年の総括的文字数一杯の長文キャプションです。
■2022年05月04日にtwitterに投稿した絵。数ヶ月前の絵ですが見返すと既に懐かしくちょっと恥ずかしさも感じます。初描きの高石(illust/99000923)は初期の凶悪ヅラを描いてみたくなりペンを走らせましたがこの絵はそれに加え彼のカッコよさや色気を表現したいという思いが強く、とにかく高石を!描きたい!!と、その思いが絵から伝わっているでしょうか。当初は公開するつもりなく自分用に描いていました。バックの"高石義生"が思いたっぷりノリノリな筆致でルビまで振って、ここまで名前を目立たせなくともと我ながら可笑しさと昂りを感じながら書きました。ロンゲ+バンダナやタンクトップや皮パン(あのハイライトの入れ方はレザーですね)があの頃を感じさせるファッションで良い。
■高石の目の下の傷、怖さやワルっぽさを出すために付加したと思っていたので彼のモデルの高橋選手も同じ位置に傷があると分かったときはアッとなりました。紙単行本収録の対談写真では見づらく気付かず。プロデビュー1991年藤原組の頃から既にあるのでアマレス時代の試合か練習中に付いたのだろうかと無駄に考える。ロンゲもワルっぽさ(ロンゲ=ワルっぽいってのもナンですが)を出すためと思っていましたが93-95年頃の高橋選手は黒髪or茶髪のウェーブがかったロンゲ(+バンダナ)というスタイルが見られてこれもアッと。初登場時の高石のロンゲはくるんくるんとウェーブが強め。高橋選手が試合の怪我で長期欠場中に「せめて漫画の中で悪役として使ってもらえれば」と猿渡さんに頼んで高石が誕生したのですが、きっとその頃ロンゲだったのだろうなと。木場戦後高石が頭を丸めたのもVT出場で髪を掴まれないため…というよりあの頃はもう高橋選手はロンゲをやめていたからではないか、ヒゲがデフォになったのも高橋選手がヒゲを生やすようになったからだろう、木場vsガルシア編で急速に髪がニョキニョキと中途半端な長さに生えたのも、アレは高橋選手の金髪パーマボブを描いてみたのではないか…そして何事もなく髪が消えたのはちょっとしたお遊びだったのかイメチェンしようと思うもイマイチでやめたのか…作者のみぞ知る。血液型や虎殺しや柔術嫌い設定や"職業・プロレスラー(プロのレスラー)"への拘りや、物で言え阪神帽(猿渡さんかモデルの選手がファンなのか関係ないのか…と思ったら高橋選手が根っから熱烈な阪神ファン…)迷彩柄やメリケンサックのペンダントトップのネックレスや。漫画の義生はリアルの義生をだいぶ取り入れていると分かり味わい深いです。高橋選手ご本人も「僕とほとんど変らない」と言っていたり。25巻269話扉絵で描かれている「HARD TOUGH(ハード・タフ)」のガウンは高橋選手が95年の復帰戦から着用、羽織った姿がカッコイイ。自分も高石で描いてみたい。
顔の傷は武者修行編始まってすぐに描写されなくなりますがいいアクセントになっていたので勿体無い…がロンゲ時代も初期より傷が細めになり描かれていないコマもあったり存在感は薄れていた。
※高石誕生の経緯についてはまた改めて詳しく書きたいです。
■タフのOVA、まだ見ぬ高校鉄拳伝タフがほぼなくなってしまう…と先延ばしにして声優についても先入観なしで観たくてDVDのパッケージに載っている4人以外は調べないようにしていましたが、高石を梁田さんが演じてらっしゃると先の訃報の際に知ってショックを受けました。亡くなられたことは悲しく、高石を演じてくれていると知って嬉しく、悲しさと嬉しさで感情が掻き乱されました。タフを読んでいるとき特に声は湧いてこなかったんですがとても理想的な配役です、梁田声の高石でvs河野戦辺りを聴きたいというか自動的に脳内再生されます。OVA視聴はまだ先に…。
■もう12月。今年良かったことといえば、趣味の面では一番はタフと出会えたことです。特に高校鉄拳伝タフは好きな作品というより大切な作品になり、キャラクター的には高石義生という心底堪らない奴に出会ってしまった。ネット環境を手に入れる前も後もタフというか猿渡さんとほぼ接点のない人生で(昔力王のOVAが店頭に並んでいた頃にビデオを手にとって…パッケージの圧にやられて戻したり、少年ジャンプのヤンジャン広告で仁清のカットを見てカッコイイ絵だなーとか思った程度の接触)なので今年出会えなければこれからも読むことはなかったかもしれないし読むにしてもずっと先だった。出会いに感謝。
そして出会えたといえば高石のモデルの高橋選手と、彼と親交がありテーマ曲も作ったアーティストの石田長生さん。高橋選手は鉄拳伝14巻カバー折り返し文「(UFC12で)300勝無敗の強豪選手を倒しヒーローになったと思ったらホーム戦でコロッと負けたりする愛嬌もある、勝っても負けても人をひきつける魅力を持つ選手(意訳)」を読んだとき、高石がコミカルで愛嬌があるのはモデルの選手のパーソナリティからくるところが大きいのだろうな、どんな選手なのだろう、と少し興味を抱きましたが、その後ちょっとしたきっかけから探究するようになり、試合を収録したソフトや図版・記事が載った格闘&プロレス系の書籍も蒐集するようになったりと気付けば高橋選手に魅了されていました。格闘家も格闘技もプロレスも明るくない人間がこんなことになってしまうとは…可笑しいですが楽しいです。石田さんは、高橋選手のテーマ曲(作詞・作曲・歌唱)を聴いて一目惚れならぬ一聴惚れしCDを収集。折角出会えたのにもう新譜が出ることがないのが残念です。(「TAKAHASHI」とても熱い歌なので是非聴いて欲しい、背中を蹴っ飛ばしてくれるようなファイトが出る歌です。「誰かを潰すよりも、愛の虎に化けるんだ!」「高橋!この世界に!高橋!パンチをぶち込め!」高橋さんは特に。「PANCRASE HYBRID MUSIC 2」に収録)。鉄拳伝13巻125話扉絵の石田さんへの私信は今見返すとしんみりします。
タフ初読時はパンクラスってなんぞや?プロレスとは別物?別の格闘技??とかだいぶ頓珍漢でしたが今は当時の団体に親しみを抱き、プロレスへの知識や理解も前より幾分か深まりました。
リアルタイムで鉄拳伝を読んだ方が羨ましい!現役バリバリの頃に高橋選手を応援したかった!石田さんの活動を追いたかった!
■twitterで書こうと思いながら書けていないのでとりあえず此処にダラダラと書き出しましたがもう、長い長い。前述のようにタフを読んだのがキッカケで好きなものが増え、ほぼ縁のなかった猿渡さんも身近な存在になった。趣味の面ではかなり充実した幸福で貴重な年でした。実生活では家族の不幸があったがその辛い時期に前述のものが熱く支えにもなり、趣味は心を救ってくれると実感することにもなりました。趣味は偉大だ。来年も地道にタフのファン活動を行っていきたいです。
2022-12-11 18:12:54 +0000