2人の少年の歌声に乗せて、レガットも一緒に口ずさむ。
「この歌を知っているのか?」
黒き竜が尋ねた。
ねこの少年と人形の少女は、星とび玉を投げて遊んでいる。
輝き瞬く星の火花と鈴が転がすような笑い声が聞こえる。
「僕は歌にまつわる秘宝を調べていたからね」
納得した黒き竜は、この歌に耳を傾けた。
◇
歌が終わると、ねこの少女はレガットも尋ねた。
「あんた、どっか行くの?」
「なんで?」
「だって…
ー灯火へ踏み出す 旅びとたちは
あたたかな光に 照らされて
新たな旅の道で 蕾の開く音を聞くー
…なんでかわからないけど…ここを聞いた時、あんただと思ったから」
「それは、タルテッタも同じじゃないか?」
しまったとレガットは後悔した。
こんな踏み込んだことを聞いてしまって。
「さぁな。なぁ、星とび玉、まだあるか?」
平然と答える少年に、レガットは箱を差し出した。
祭りの最後の夜は星の音に満ち溢れた。
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■お借りしました。
・祝祭の歌【illust/103515559】
失われた歌を探して【illust/103289314】に参加できずに泣いてたところ、歌が出来上がり、しかも参加してない人にも使用できるということですかさず参加いたしました。
浪漫溢れるイベントで、出来上がった歌もとても素敵です!
非公式イベント運営とエンディングお疲れ様でした。
■お借りしました(敬称略失礼)
都合の悪い場合はパラレルスルーでお願いします。しかも、踏み込んだことも聞いてしまい…グーでパンチしてもいいです。
・星喰みの大海と新月へ渡る船【illust/102327774】
・語り星のユラギ【illust/102053687】
・星とび玉【illust/103452473】
2022-12-11 14:16:04 +0000