「余裕が無くて、1章も2章も動かせなかった?
そんなの怠慢に決まってるじゃない!」
不満を口にしながら、森人は純粋なる体術でバトルロイヤルの参加者と襲い来る騎士を蹴り払っていく。
「って言うか、この騎士無限湧きして面倒なんだけど!?
蹴り飛ばしてもすぐに何か復活するし!!!」
何故に戦うのか。義を問う憎悪の騎士に何度目かの蹴りを見舞いながら、森人は声を張る。
「決まってるじゃない!私自身が強くなる為よ!
私には、十全に扱えていない素養がある!
その素養を目覚めさせる為に、そして、その素養で成せる事を成す為に、私は、今戦っているのよ!!!」
それは力を振るいきれぬ焦燥かもしれない。
それは目覚めぬ素養への怒りだったかもしれない。
だからこそ、その叫び(嘆き)と共に放たれた一撃は、強く騎士を抉った。
荒い息を整えながら、森人は消え失せた騎士を探す。
「…………何だったのかしらね、あの騎士」
彼の騎士の気配が感じとれぬ事に安堵した森人は一瞬だけ安らぐと、直ぐ様次の獲物を求めて駆け出したのだった。
非公式イベント 憎悪の騎士を征討せよ
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└キャプション芸でごめんなさい
ロゴお借りしております
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大体蹴っ飛ばすしかしてないうちのエルフ
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└無所属ですが、オルギット団の勢力タグを付けております、ご了承下さい
2022-12-11 01:12:01 +0000