王都に露店を広げていた時のこと。
窮屈そうにかがんで店を覗く碧い羽耳、肩から揺れる小さな翼に、
『シルフの隣人』と、気安く声をかけようとして、それは音にならずに風に消えた
ーーー純白の体にあまりに不釣り合いな夜の帷ーー漆黒の皮膜(つばさ)が覆っていたのだ。
◇
これはラトが一瞬に見た幻。
ツバサ君に『風(シルフ)の隣人』と言いたかったファンタジアです😭
※風(シルフ)の隣人:翼持つ一族の習わしで、同族や羽や翅を持つ仲間に親しみを込めてそう呼ぶ【illust/102147642】
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『フラミンゴの羽飾り』
ラトの羽で作ったイヤーフック
フラミンゴは太陽の遣いとされ、羽は魔除けや旅路を迷わず導くお守りになるという。
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翼持つ一族同士の風習のひとつとして、お互いの旅路の無事を願って、
また何処かで会えるように自分の抜けた羽を1枚相手と交換します。
もらった羽は自由にして良い(栞にしたり身に付けたりしまっておいたり風に乗せて空や海に還したり)
ツバサ君が付けている羽飾りは、ラトの店で買った/買い物のオマケで貰った/羽を交換してどこかで作った…等
ご自由に解釈してお持ち頂ければ幸いです(なくても結構ですパラレルスルーを合言葉に!)
ラトの羽には悪魔を祓うほどの力は無いと思われますが、何か助力になればいいなと思ってファンアートです。
あなたにあたたかな陽の祝福がありますように。
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碧い空のような羽が似合うよ:ツバサ君【illust/102283324】
太陽の御遣いフラミンゴ:ラト【illust/101978958】
※タグはバラリア・レースにてイスリアド家応援です!
◼️pixivファンタジア Scepter of Zeraldia【illust/101965643】
2022-12-04 12:30:31 +0000