「……楽猫」
そう呟き、黄色の薬剤が入った試験管を投げる。薬剤が空気に触れると直ぐに気化したと思うと、黄色の猫の姿となった。
「あたりの捜索と周囲の警戒をしなさい」
指示を与えると猫は廃都の探索を開始した。
「...しかし、あたりは廃墟にゾンビが徘徊していて混沌としているね」
雪の降る廃都をフィーノは歩いていた。
……違和感。
「……見られている」
何者かはわからない。けど、確かに誰かに見られている。そんな気配を感じていた。
ーーーーーーー
「......気がつかれた、かな?不思議だね。表情ひとつ動かさないし感情が動かない。面白い人だね」
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インターバルですが、非公式イベントの廃都紀行【illust/102835660】に参加させていただきました!
◇フィーノの薬剤動物
フィーノの隠し玉。
感情薬剤を作ったときの副産物で、感情を固めて動物にすることが出来ます。
種類は
喜:喜亀
怒:怒龍
哀:哀鳥
楽:楽猫
の四体です。
◇うちの子
・フィーノ先生【illust/102075065】
・■■【illust/103264236】
最後の後ろ姿は、まあ知ってる人は知ってる人だと思うあいつです。はい。
2022-11-29 11:33:27 +0000