へい、まいどぅ。
きよせただひろのサウンドストリート、第5夜でございます。今宵もしばしお付き合いのほどを。本編&バックナンバーは以下のURLからどぞー。
第5話「タルカス」
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第4話「オーナー・オブ・ア・ロンリーハート」
novel/18719903
第3話「ラウンド・ミッドナイト」
novel/18630623
第2話「 ロビンソン・クルーソー 」
novel/18548816
第1話「レイニーデイズ・アンド・マンデイズ」
novel/18439458
今回のラフスケッチは大いに悩みました。主要キャラクター中、一番インパクトがあるのは、多分、最も重要なキイパーソンであるところのティンカートレーンその人であるのは確か。それに、本作品オリジナルのキャラクターですし。ですが、なにぶんきよせは「男性キャラが全然描けない」ものですから、できればスルーしたかった。でも、それじゃ逃げた気がするので、恥ずかしながら「ティンカートレーン委員長」を描いてみました。ホント、恥ずかしい(汗)
小説執筆時にイメージしていたティンカートレーン委員長は、俳優のドナルド・サザーランド。ドラマ「24」のジャック・バウアーを演じたキーファー・サザーランドのお父さんです。彼の60歳前後の頃の姿を思い浮かべながら書いてました。けど、イラスト描いてみたら「エクスペンタブルズ」のメル・ギブスンみてえ(笑)あと、脳内吹き替えは津嘉山正種さんでした。
それと、「ティンカートレーン」という名前は、オジー・オズボーンの1991年のアルバム「ノー・モア・ティアーズ」に収録されていた「ミスター・ティンカートレイン」から。子供たちを夢の列車で異世界にさらっていく謎のオジサンを描いたこの曲に、ティンカートレーン委員長の表と裏の顔を重ねてネーミングしました。表記を「ティンカートレーン」としたのは、ジャズの大御所、ジョン・コルトレーンの「トレーン」の部分をいただいたからです。「どうでもいいよ」と言われればそれまでですが。
サブタイトル「タルカス」は、1971年にエマーソン・レイク&パーマーが発表したナンバー。ちなみにこれを管弦楽に編曲したバージョンが2012年の大河ドラマ「平清盛」で使用され、松山ケンイチ扮する清盛が策謀を巡らす時などにこれがかかってました。「タルカス」とは架空の怪物の名前だそうで、清盛の怪物っぷりを見事に表現しているなあ、と感心しておりました。
そう言う意味でも、ティンカートレーン委員長の内に秘めた復讐心と、それを遂げるために己の持つ力をフルに使うべく、じわりじわりと確実に、誰にも知られぬよう陰謀を推し進める姿を現すために、このサブタイトルとしました。
第5話には「宿舎」という舞台が出てきます。「ドールズフロントライン」をプレイしている方にはおなじみの設定ですね。文字通りの「ドールハウス」です。この「宿舎」のインテリアを考えるのが無性に楽しいんですよ、きよせは。ゲーム内では最大14個(予備宿舎を含めると20個)の宿舎を設定できますが、きよせは主に季節に合わせて、様々な宿舎をデザインしています。ちなみにきよせのお気に入りは「バイクショップ」「ハンバーガーショップ」「コミケ会場」です。
それから、第5話に限らず、文中にきよせのお気に入り作品の「影(パクリ)」が色々と顔を出してきます。今回はティンカートレーンの「今は年寄りの物好きで、色んなものを好きに見ているだけだよ」というセリフ。これ、池波正太郎の「剣客商売」からのパクリなんです。すいません(笑)
今回も長々と雑談(言い訳)を垂れ流してしまいました。今後とも、連載本編ともども、サウンドストリートをよろしくお願いいたします。
2022-11-27 16:55:04 +0000