「すずめの戸締まり」公開前、小説版を読んでいると、東日本大震災関連で、あざらしそふと(あざらしそふと+1)の「アイコトバ」を思い出した。パラダイム出版から発売されたノベライズを久しぶりに手に取った。
「アイコトバ」は、東日本大震災で親を亡くし、離れ離れになった兄妹がマッチングアプリで再会する、仙台と大阪を舞台にした物語である。パラダイム出版のノベライズで初めて存在を知った作品だが、東日本大震災を実際にベースにしたそのストーリーは、筆者の印象としては頭の片隅に深く刻まれたものだった。そして今、もしかしたら、東日本大震災で孤児となり生き別れた兄妹が再会し兄妹から超越した男女になっていく物語は、「すずめの戸締まり」以上に筆者にとっては感動的だったのかもしれない。
2022-11-27 02:43:40 +0000