こちらの作品illust/102944158
novel/18755948
にてありがたい提案を頂きましたのでご返答です!
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聖パルマの踵骨
を指輪にしたもの。差し出されたものを手に取り不思議そうに見つめる。
………話を聞いてみれば聞いた事のない言葉の数々と、ばぁさんの遺体に関係しそうな情報がつらつらと出てくるではないか。
どんな些細な情報でも良い。ばぁさんに関することならば。たとえどんな事をしても──
その決意が身体現れていたのか、ギィは少し不安そうな表情を浮かべる。
イェルペはこうしたい、と思ったことは導かれるように走って行ってしまう。
たとえそれが危険な事だとしても…。
「私は骨売り。『骨』の願いを叶えるのも私の仕事の一部なのです。とは言え、その『骨』は少々私とは相性が悪うございまして…私が自ら扱うことが難しいのです。ですから、あなた様に託す次第でして」
骨売りですら相性の悪い骨。先程の情報もあり戸惑いつつも好奇心が湧く。
「──ただ、この指輪を戦場に持っていっていただくこと、そして死霊術師との闘いの只中に置いていただけること…それを対価といたしましょう。いかがです?」
この骨に対する対価か…。
戦場で治療する経験はある。別にシスターの格好をしてるからと祈るだけのような事はしない。
ただ放浪して怪我人がいれば治療して医療機関などに運ぶ。大したことをしてる訳では無い。
後ろにいるギィをちらりと見る。
どうするのか?という疑問と、イェルペが戦場に行くことに対する微かな不安が瞳に浮かんでいる。
だが、どんな些細な情報でも確かめなければならない。そのために放浪しているのだから。
「是非、その指輪を貰いたい」
返事は決まっていた。
「そうですか。では、この指輪を託しますね。…お気をつけて」
その言葉を耳にし、手の中の指輪をギュッと握りしめる。
──ばぁさん、待っていてくれ。
俺は指輪を死霊術師との戦いに連れていくことを決意した。
「ありがとう。これで真実に1歩近づける」
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お借りしました!
骨売りさんillust/102181262
ギィさん
illust/102320614
イェルペillust/102013274
2022-11-27 02:24:55 +0000