……ウチの品に用があるのか? そこにへばりつかれると商売の邪魔だ、入れ。
店の物には触ってもいいが壊すなよ。
——探求の生き物スィフリへ、常葉蔦の店主ヴィヴィアスが向けた言葉
はじめてのおつかい(illust/102891806)のキャプションにある出会いの経緯を、こちらから改めて描かせて頂きました。
窓にぺったりしているスィフリさんは絶対にかわいいと思ったので…。うん、かわいいですね!
スィフリさんの質問にもお答えしますね。
ヴィヴィアスは誰が王になってもいいと思っていますが、敢えて選ぶならエイス王子です。
* * *
別に誰が王になってもいい。
そう。奇しくも今回の候補者は、この国にある思想と方法、いわば「7つの支点」を表したかたちだ。
どれが最も重要か? はそれぞれの立場で違うだろうが、それは見る位置と角度の差に過ぎん。
俯瞰して見れば重要度は等しい。少なくとも俺はそう捉えている。
そしてこの7要素のどれが突出しても、どれが衰退しても、あまりいい未来にならんだろうな。
「均衡を保った成長」こそがおそらく最も望ましい。
だから、それを実現させられる者が王になれば良いと考えている。
だが、王への不満で内輪が揉めては国体を弱める。
重要なのは「最大限の納得感」だろうな。
女王は各勢力の長に「納得」をさせるためにこの壮大な茶番を用意したのか。
それとも他に意図があるのかはわからんが…。
まあ、公正な試合で出た結果ならばそれなりには落ち着くだろうよ。
何処が勝つかは知らん。天運が味方したところじゃないか?
私見で言うなら、エイス王子が戴冠するのが最も丸く収まるだろう。
あれは暗愚でもないようだし。
世襲制というのは人が安定のために作り出した仕組みだ。
歴史や慣習に宿る力は大きい。うまく使える状況ならば、使うに越したことはあるまい。
* * *
◆お借りしました(敬称略)
スィフリ:illust/102227829
◆自キャラ設定
魔術工房「常葉蔦」:illust/102532769
常葉蔦のヴィヴィアス:illust/102326650
◆PFSOZ企画目録:illust/101965643
2022-11-26 15:23:56 +0000