アストゥ意識を集中し、「角をそばだてる」。瞬間、背筋が凍った。
すさまじい勢いで魔力の流れが大気中に渦を巻いている。
……それはつまり、尋常ではない数の魔物がこの地に溢れかえっているということだ。
だが……それでもこの「角」は欺けない。
奴は――地下水道を荒らした張本人は――必ずこの地にいる。
感じるのだ、同じ魔力を。遠く、かすかに……しかし、確実に。
「エイス様に許可を頂いてまいりました。私はこれからザリア軍の皆様とともにこの魔物の発生源を探りに行きます。……さてキリウ、貴女にもひと働きしてもらわねばなりません」
ガノ様も前線へ行かれるとは。いよいよ非常事態ということか。
――とはいえ、正直に言って関係ないことだ。私のやれることなど「一つしかない」のだから。
「……お任せを。皆さまの辿るべき道、私が引いてみせましょう」
この霧は天祐だ。私の姿を隠してくれる。隠密行動にはもってこいだ。
……待っていろ、王国の仇。
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キリウ戦場ログインです。
王国の危機ということで、二章は基本的に隠密暗殺者モードで行動します。
ガノ様が魔物の出先を探るべく前に出る（https://twitter.com/pixivfantasia/status/1594707209774018560）とのことなので、魔力探知でエオルンの場所を割り出し、先行して道を作ろうという試み。
相変わらず魔物の討伐は本業ではないので、魔物の群れは極力無視してまっすぐ元凶を目指します。
エンカ・合流等はご自由にどうぞ！
雰囲気が素敵だったので【幻覚の濃霧】（illust/102874422）の舞台設定をお借りしています。
キリウも多分いろいろ幻覚や幻聴が見えたり聞こえたりしていると思いますが、鋼の精神力で全スルーしてますってことで……（ぉ
問題等あればご一報くださいませ。不都合は全部パラレル・スルーでお願いします（いつもの）
◆公式より ガノ様（illust/101966087）
◆殺気ビンビン キリウ（illust/101998185）
2022-11-23 14:40:45 +0000