なつ■概要
名称:コウコウヤシ(煌々椰子)
目:ヤシ目
科:ヤシ科
高さ:最大15m
緑竜諸島ではごく一般的なヤシ科の植物。
通常のヤシよりも幹が黒色であり、なんと言っても実った果実が光ると言う特徴を持つ。
これは殻に蓄光成分が含まれる為であり、太陽光を浴びた果実は夜闇でも煌々と光り、インフラ整備どころか火の扱いさえままならなかった古代人たちにとって、貴重な光源となった。
今現代では食材や観光スポットの装飾としての役割を担っており、諸島の中のとある島ではコウコウヤシを砂浜に並ぶ様に植え、夜には都市にも負けない位に光り輝く『コウコウビーチ』が人気のスポットとなっている。
■活用方法
コウコウヤシは食品、材木、繊維と幅広い使われ方をされている。
○食品として
光り輝く果実は非常に硬く、ヘタの部分以外はまともにナイフも通らない程頑強である。
光っている果実はまだまだ未熟であり、中の実は白く味が無いが、薄緑色をした胚乳はほのかな甘みがあり、ロズル島ではヘタの部分を切り取りそこにストローを差した「ジュース」として販売されている事が多い。
完熟した果実は輝きを失い茶色く変色し、この状態になると刃が通るようになる。
胚乳は実に吸収され、実は程よく柔らかいグミのような食感になり、一般的には刺身の様に醤油と山葵を付けて食べるのだが、「自然な甘さが好き」と何も付けずに食べる人も一定数いる。
胚乳も実も栄養価が高く、一部では健康食品として販売されている。
○材木
頑丈だがしなやかで、非常に加工しやすい。古代の人々はこのヤシを使って家屋を作っていた事が遺跡調査で発見されている。
○繊維
樹皮を非常に細かく引き裂く事で繊維が作る事が出来る。
果実の光で火傷するの防ぐ為に遮光性が高い黒い幹は、日焼けを防ぐローブや布に加工される事が多い。
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食品、素材など、ご自由にご利用どうぞ！
2022-11-17 12:28:51 +0000