トア 「…で、その後illust/102765785どうしたの?」
丹兵衛『まあ大変だったよ、大蜘蛛に追われるわ、穴に落ちるわ…』
トア 「欲出すからよ、ばかね…ここも縫うわね、えいっ♪」
丹兵衛『ありがとうさん、次は右肩を頼む。
肩甲骨の下に切り傷があるだろ』
トア 「あるある、ここもイっとく?」
丹兵衛『イってくれ…トア、お前さんがイザンに居ててよかったよ。
すまんね宿まで押しかけて。背中の傷は手が届かんからな』
トア 「ちゃんとお代払ってくれたらいいわよ」
丹兵衛『わかってる 街に戻って戦利品換金したら、真っ先に払うよ』
ルース「いつも思うがアンタ痛くないのか、
そんなこう、思いっきり縫われて」
丹兵衛『気を抜くと叫びそうになる程には痛いよ。
が、悪い気はしない』
トア 「あら、こういうのがお好き?」
丹兵衛『ソッチの趣味は無いなあ…痛むと、自分が地に足つけてるって
感じてどこか安心するんだよ』
トア 「生きてるんだもの、痛くて当たり前よね」
ルース「魔法で治したりはしないのか」
トア 「バカね、人には色んな趣味があるのよ」
丹兵衛『だから無いって…魔法は体質に合わんのだ。
それに、手早く治すと痛みを忘れそうでな』
ルース「いい事じゃないか」
丹兵衛『痛みというものを完全に失くしてしまうと、
それはもう、けだものさ』
トア 「次の傷縫うわね。けだものになると、どうなるの?」
丹兵衛『肉から離れた人の魂は天に昇るが…けだものの魂はな、
地の底に堕ちるのさ』
ルース「…」
丹兵衛『真っ黒で真っ赤な世界で、たくさんのけだものが
互いに喰い合い、あふれてるんだよ』
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幕間のつもりで、かわいい格好いいトアさまと、ルースさまを
お借りしました。お二人のコンビがなかなか素敵ですだ。
もう二章始まっちゃいましたけど。
でも眠くてキャプションにまとまりがありません。
何か自分語りみたいになっちゃって反省ですだ。
また文章直しますが、不都合あったれば仰ってくださいませ。
第二章もよろしくお願いいたします。
お借りしました
二章もたのしみです トアさまillust/102036186
キャラクター負けてなくて同じくらい好きです。ルースさまillust/102036483
犬illust/102564285
企画元さまillust/101965643
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トア 「にぎやかね」
丹兵衛『賑やか?』
トア 「それだけ居るんだもの、街みたいなものじゃない。
きっとゼラルディアみたいに賑やかよ」
丹兵衛『ふ…ふふ、はっはっは』
トア 「ちょっと動かないで 何?」
丹兵衛『いやすまん、アンタには敵わんよ』
2022-11-15 16:26:28 +0000