『緊急停車いたします、しっかりおつかまりください』
ここは赤土の地・カラガリア。
車内放送が響くや否や、カラギリス発ローグレク行きの『ローグレク・ターボ』は
ノルスドル中央駅を発ってしばらく後に緊急停車した。
列車を運転していたイレイヤ・トワイライトは直ちに運転室を飛び出し、
前方にいる巨大生物に文句を垂れた。
「……また……またお前らか……ッ……!!」
イレイヤは耳を絞っていた。馬系獣人が耳を絞るのは怒りのサイン。
気持ちよく走っていたところを邪魔されたのではその通りだろう。
ましてやせっかく定刻通りに走っていたのに、ヤツらのせいで列車が遅れてしまうのである。
そいつの名はてつねぶり。
鉄でできたものをなめちらかす。
特に鉄道の線路上に現れてはレールをすり減らす厄介者。
放置しておけば脱線事故につながりかねない。鉄道マンにとってはまさに天敵!!
……問題はこの6mはあろうかという巨体をどうやって線路から遠ざけるか、だった。
☆お借りしました
てつねぶり illust/102235683
☆うちの
イレイヤ illust/102545756
ターボトレイン illust/102437549
2022-11-14 13:02:47 +0000