戦闘後に一息つこうと腰を下ろし、まぶたを閉じて深呼吸を一息。
目を開こうとしたその瞬間だった。
「ああああああぁぁぁぁ!!!!」
アルナさんの叫びが聞こえた。
驚いて目を見開くと、アルナさんの姿が消えている。
彼のいた場所の壁が開いていることから、横穴式の落とし穴が作動したとわかった。
反応が遅れた!
一瞬で姿勢を正し、私は剣を握り締めながら走り出す。
「あ…アルナくん!!!!」
誰かが彼の名前を呼んだ、その上を飛び越え天井を蹴り飛ばし、勢いよく穴へと飛び込んだ。
「リルファ!何を」
「任せて!助けてくる!」
こういう場所での加速の仕方はよく知っている。
シエラさんの問いかけに答えた私は、身体を細めて落ちていく。
「あの行動の速さ…あの子、バトルの時より行動早くないか?」
「リルちゃんは人助けが本領なの。ちょっとした悲鳴でも身体が動いちゃうんだろうねぇ。」
「それは良いのですが、あの子、命綱も無しにどうするつもりですの?」
「…任せてとは言ってたけれど、なにか策があるってとこ?まあ、信じるしかないわね。」
----------
眼の前でアルナさんが落ちていった【illust/102601077】のでリルファが飛び込んでいきました。
彼女の本領はこういう時にこそ見れるものだったので突撃させていただきましたが、問題が有ればスルーで問題ありません。
彼女は壁を蹴って加速し、追いついてアルナさんをキャッチしたら剣を壁に突き刺して減速するというパワープレイを試みようとしています。
お借りしました
アルナさん【illust/102020770】
セリフのみ
シエラさん【illust/101965875】
アスティさん【illust/102213081】
ラハルさん&ベルさん【illust/102298794】
リルファ【illust/101994505】
2022-11-11 00:00:02 +0000