彼女の人生は、過酷そのものだった。
両親はどちらも魔物狩りに明け暮れており、まともに愛情など与えられずに育った。
そんな両親は、魔物に殺されて帰らぬ人となった。
両親がいなくなり、家は親戚の人達が引き取った。
その相続した親戚達は、彼女を邪魔者扱いし、あろう事か忌煙會に彼女を売り払った。
それからかなりの月日が経った。
忌煙會に売られたその日から、彼女は彼らのおもちゃにされ続けた。
そんなある日の事だった。
今日は何やら、忌煙會の構成員達が随分と慌てている。
何かあったのだろうかとぼんやり眺めていたが、数分後、1人の構成員が彼女の檻の前にやって来た。
「やれやれ、なんとかあの場からこっそり抜け出す事が出来たぜ……。全く、今日はとんだ厄日だったな。本拠地に急に女が降ってきたかと思えば、武器持った男2人に殴り込まれて、更には装甲機竜2匹と吸血鬼に強襲されるとは……。だが、このまま終わるわけにはいかねぇ。とりあえずこの女で金をどうにかして稼いで……その金で減った人員と備品を補填して、それからまた拠点を……」
あぁ……また酷い目に遭わされるんだ……
漠然と、そんな事を少女は考えていた。
抵抗する気力など、とうの昔に失った。
どの道、首と手足に枷を嵌められた今の状態では、抵抗など一切の意味を持たない。
次は、どんな酷い事をされるんだろう……
今の彼女には、いずれ来るかも知れない残酷な未来を待つ事しか出来なかった。
こちら【illust/102612885】とこちら【illust/102629977】とこちら【illust/102650183】の流れをお借りしています!
本拠地に囚われた、謎の少女のお話。
彼女のCSは、彼女が無事に救われたら出そうと思います!
〜(シルエットだけですが)お借りしました〜
忌煙會【illust/102427139】
〜自キャラ〜
囚われた少女【CS未解禁】
2022-11-10 15:24:58 +0000