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その神々しさは天からの贈り物か
はたまたベールに包まれた強欲か
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製錬すれば厚さが1mmでも砲弾の直撃を受けてもへこむことのない強度を誇りとても軽い
性質を持つ金属。鍛造などに関わった者の記録には「雲を手にしているよう」
とも比喩されるほど。純アラボニウムから出来たものは
光を当てずとも仄かに日の光が照っているかのような輝きを持つ
また他の金属に混ぜ込むことで人工アラボニウムが出来、
天然物製とほぼ変わりない同質のものも量産可能(ただし性能はほんの少し落ちる)
夢のような金属だがその反面、製錬方法は難しい
鉄と似た工程で一部に一度に7層重ねて圧延する、晴れた太陽の光の下に
7時間晒しておく作業がありコレを欠いてしまうと綺麗な表面は失われ
果てにくしゃくしゃのアルミホイルのような
見た目になってしまう。もちろん強度も失われてしまうため
非常に扱いと条件が厳しい
だが製錬できた暁には軽くて最強の強度を誇る金属が手に入る
その軽さと見た目から原石は別名「天使の輝石」とも言われている
命名は産出国であるカシエンの故郷セブンスヘイズのアラボティアという
地区の山で採掘されたことが由来(現在国は滅んでおり採掘量もわずか
製錬条件も最適な場所だったらしい
多岐に展開されており主に武器や乗り物に使用されていた
果てにはカシエルという巨大なゴゥレムの装甲や動力炉の外装などにも使われた
現在この金属の出所と所在を知っているのはカシエンのみ
「羅針盤商会」に来てからは商会に属する鍛冶屋にその元となる欠片を提供して
使用して貰おうか画作している
当然ながらさらなる兵器転用が予想されるため提供範囲を剣等を扱う鍛冶屋にとどめている
カシエン本人はなんとか悪用につながる流出は避けるつもりではあるが
セブンズヘイズの跡地に入った犯罪者たちが盗掘してアングラな市場では
少数ではあるが高価な値段で流通しているらしい
なんでも20年くらいは働かずに暮らしていけるレベルの価格帯だとか(あくまで噂
いわゆる輸入品
アングラなとっから流れてきたのを紆余曲折経て手に入れたとでもいいですし
自ら足を運んで盗掘したでも理由はご自由に
所在を知る機械天使【illust/102308510】
追加補足あれば更新していきます
2022-11-10 15:04:19 +0000