夏合宿
夕飯も食べ終え消灯までの自由時間。
広間で明日のメニューを考えているとトウカイテイオーが私服姿で近づいてくる。
「ねートレーナー!せっかくだから夜の海見に行こうよー!」
そう言ってこちらの手を取り引っ張っていく。
作業途中ではあったが息抜きにはいいかと思い付いて行く。
浜辺に付くと昼とは違い波の音がとても響くように聴こえる。
彼女は先ほどまでとても騒がしかったのに今では静かだ。
今日は満月で幻想的な雰囲気だ。
「お、月が綺麗だな」
あまりにもキレイな風景だったので彼女にそう告げる。
「……」
彼女もこちらに背を向け、海の方を見ていたがゆっくりと振り返る。
「……『今なら手が届きそう』だよ」
トウカイテイオーはこちらに手のひらを向けながらそう言った。
「ね、トレーナー」
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このイラストのレタッチになります。
2022-11-04 10:00:02 +0000