街中をさらし者にされながら監獄へ連行されたソフィ。厳重に警備された部屋へと連れていかれる。吊り棒からの拘束は解かれたものの、首、そして手足を拘束する魔の拘束具はいまだに発動されていた。魔の首輪が装着されている限り、脱出ルートを把握しているソフィでも逃げ出すことは不可能だった。オークたちによる警備の厳しさに、自分を囚えるために蛮族が万全の準備をしていたことを悟る。扉の外の廊下がざわめきを増す。何者かがこの部屋へと向かっていることを悟ったソフィは思わず身構える。蛮族たちがいかに慈悲のない凶悪な存在か、彼女はよくわかっている。だからこそ、絶対に彼らに屈するわけにはいかない。ソフィは改めて心に誓うのだった。
2022-11-02 10:00:02 +0000