企画元「pixivファンタジア Scepter of Zeraldia」
illust/101965643
修理工房リペアラック(修理のご依頼および従業員募集中!)
illust/101976633
ラクリム
illust/101976445
アルテイド家
illust/102306478
ラクリムの兄・カヌラン方面のちょっとした交流というかエピソードです。
(私の個人的な交流でサイドストーリーなので
リペアラック参加にあたって理解しておく必要はありません)
-----------------------------------------------------------------------------
ラクリムが深酒から目を覚まし慌てふためいていた頃…
illust/102345139
ラクリムの実家・大陸西方にあるアルテイド伯爵の居城では
兄・カヌランが険しい顔をしていた。
「父上の大事なお客様がおいでになるというのに…ラクリムのやつ連絡もよこさず」
たまたま城を訪れていた知り合いのエルフ・エンペラがのんきな口調で言った。
「仕事が忙しいんじゃないですかね」
「お前は楽観的すぎる」
「ラクリム様が硬すぎるんですよお」
その時、白を基調とした衣服に身を包んだ淑女がカヌランの目の前に現れた。
「お久しぶりですね、カヌラン」
「大変お久しぶりです、ベルージカ先生。
本来ならもっと丁重にお迎えする所を…」
「お気遣いなく。ちょっと近くに寄ったものだから寄ってみただけよ。そう言えば、弟さんは」
「…実は……(いや、私の一存で家を出たなどと言えるはずがない…)」
「ふふ、存じておりますよ。ミリオン商会で修理屋さんをしてるんでしょう?」
「ご存じだったんですか!?」
「立派にがんばってるんだから、素敵じゃない。
あなたも昔から真面目な子だったけど、弟さんのこと、もっと誇りに思っても良いかもしれないわね」
「……はっ…」
カヌランはいきすぎた弟への蔑視を恥じた。
ベルージカは対面の間に通された。
「パスクリード伯爵におかれましては…いやそんな堅苦しい挨拶はこの際いいわね、
パスくんと呼んだ方が良いでしょうか?」
「懐かしいなあ!その呼び方!堅苦しいのは無しだよ~」
「ふふふ…あなた、昔と変わらないですね。
奥様もご健勝のご様子で。その節は大変お世話になりました。」
「ええ…あの時は本当に大変でしたけど、こうして今お会いできることが何よりですわ」
カヌランは父とその旧友の会話に耳を澄ませた。
「…(何があったんだ………)」
(長男が亡くなった際にいろいろお世話になった)
-----------------------------------------------------------------------------
【関係性参考】
既知関係自由に甘えまして以下の方をお借りしました。
これによってお借りしたキャラの行動や思想を束縛する意図はございません。
問題ございましたらお知らせください。
◆王族のおかかえヒーラーだった事もあったらしいエンペラさん
過去に一時的にカヌランの補佐業務をしていた事もあり
今回はたまたまアルテイド家を訪れていた模様
illust/102287388
◆パスクリードの若い頃を知るベルージカさん
illust/102234530
新しい物事が好きという点ではパスクリードとウマが合うらしい。
イスリアド家勢力の継続および「王の助言者」存続のため、
パスクリードの次男カヌランのアラディア院への留学を進めたのも彼女。
パスクリードじきじきにイスリアド家への口添えを頼むことも。
-----------------------------------------------------------------------------
2022-11-01 10:16:01 +0000