作品詳細
溜息。それは口でなく心から溢れるもの。キミの心から溢れた年代物のワインはどんな色でどんな風味でどんな味がするのかわからない。もしかしたらドス黒い味かもしれない。ただ、それらは一滴残らず大切なキミの一部なのだ。だからこそ一滴たりとも溢れぬように、いろんなグラスで受け止める。キミが飲めなくとも、どこかに美味しく味わえる人がいるはず。だから、大切に受け止めておくんだ。そして、そんな人たちを集めてパーティを開く。みんなでなら飲み干せるはずだから。どんなことでも笑い話にしてしまえ。それぐらいがちょうどいい。
2022-10-30 12:43:57 +0000