商老板の白スーツの仮縫いに付き添う二爺。
店員A「商老板のスーツを仕立てられるなんて光栄です!」
店員B「さすがっ、洋装もお似合いですね!」
商老板「はぃ、どうも…」
(これはまだかかるの?今日はまだ完成しないの?…二爺~どうなの??)
洋装のトータルコーディネートはフォーマルからカジュアルまでファッションの先端を行く範漣が担当。
範漣「そこは僕に選ばせて!細蕊さんを抜群にかっこよくさせるよ!」
二爺は財神(((´∀`))
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後日、商老板のスーツが出来上がったというので3人でテーラーへ。
範漣監修のスーツは素晴らしく、二爺も納得の出来栄えとなった。
範漣「義兄さん、僕に任せて正解だったでしょ?」
二爺「あぁ、でかした。上出来だ!」
「着心地はどうかな」
商老板「悪くないです。このズボンを吊るベルト、二爺と同じではないんですね」
二爺「その方が似合うと思ったんだろう」
商老板「・・・」
二爺「何?」
商老板「お揃いにしたかったなぁって…」
二爺「・・・」
ちなみに、
なぜ二爺が上着を脱いでいるのかというと、ついでに自分の分のスーツも誂えたからなのでした。
人が誂えてるの見ると自分も欲しくなっちゃったってやつです。
これから仮縫い。
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また別の日。
幕間の時間にお茶に誘った二爺。
近くだから歩いていこうという風になった。
いつものように喋りながら目的地に向かうが、どこか居心地の悪さを感じてしまう。
北平でサングラスを付けている人はまだ珍しくて、つけている本人は気にしていないようだが、隣にいる商老板は行く人行く人の視線を集めるので落ち着かない。
商老板「そのメガネは必要なんですか?」
つい、文句をいってしまう。
二爺「ファッションさ
それに、視線を集めているのは私じゃない。君だよ商老板。
君はこの町の人からどれだけ人気なのか自覚がないようだね」
商老板「そういうことを言いたいんじゃないんですってば」
二爺「は?何が言いたいんだ?」
商老板「あなたの目を見て話したいから外してよ…てことを…」
驚いた二爺はサングラスを持ち上げて、隙間から商老板の方を見た。
2022-10-27 08:34:02 +0000