「ボクはヤ・ヘル・アイン。アルフィオン氏族の装甲騎竜。呼びにくければヤヘルでいいよ」
「アルフィオンは誰にも仕えない。傭兵契約ってことでよろしく」
「この恰好は……他に支給できる制服がないっていうから、仕方ないじゃん」
「ま、細かいことはどうでもいいや」(なげやり
「さて、だいぶヤバそうな相手だけど……とりあえず、一本投げてから考えよっか?」
とある事情でブラント家に転がり込んだ装甲騎竜。
氏族の掟で他者に忠誠を誓えないため、傭兵扱い。
本人の希望は投槍兵だったが、そんなマイナーな兵種の居場所はないと言われ、
お嬢ことジュリアつきのメイド隊の一員に数えられている。
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■″灰砂海の墓守"アルフィオン氏族
竜の骸が流れ着く地、”灰砂海(かいさかい)アルフィオン”の鎮守を目的とした氏族。
ブリテッシ系”戦棄姫”ウォースパイトを中心として、各氏族からの寄せ集めで構成されており、歴史は浅く500年程度。
一般的に葬送の文化がない装甲騎竜にの中あって葬儀を司る代わり者だったが……
ある時、滅びた。
「生き残りというか、死に損ないというか。
いずれにせよ、最後の一人として果たすべき責任ってのがあってね」
かくて旅出ったヤ・ヘル・アインであったが、灰砂海を離れることを禁じられていたアルフィオン氏族が、外に出たとあっては信用されるはずもなく。
身の証を立てるためには、そもそもアルフィオンの存在意義を示さねばならない。
だが氏族の竜は全て灰の海に沈み、古の口伝も何もかも途切れてしまった。
頼みの綱は、かつて”灰砂海アルフィオン”を発見した装甲騎竜にして探検家”アドヴェンチャー”。
彼女の足跡を追って、ブラント領へと向かったのだが
「え、辺境にトばされたお嬢についてった?」
前途は多難のようである。
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■性能諸元
名称:ヤ・ヘル・アイン[JAR HER EIN](偽名)/ジャベリン[Javelin](真名)
種族:装甲騎竜(ドレッドノート)
氏族:アルフィオン氏族[ALΦON]
血統:ブリテッシ系
等級:駆逐級
年齢:218
身長:161
リュウタイ:封印中(解放不可)
■人物詳細
明るく陽気な、なげやり娘。
厄介な身の上だが気負った雰囲気はなく、積極的に周囲と関りを持つタイプ。
ただ、頑健な種族特有の雑さ以上に、どこか刹那的な印象を受ける。
つまりギャンブルにはしこたま向いてない。
人に頼られると断らないため、安請け合いして後から他に泣きつくことも。
戦闘スタイルはヒットアンドアウェイ。
装甲騎竜の脚力で縦横無尽に駆け巡りながら、敵めがけて槍を投げ込む。
逆に近接戦は忌避する傾向にある。
属性:秩序・中庸・楽観的・外交的
禁忌:死者への冒涜
人称:ボク/キミ/名前を呼び捨て。目上には〇〇=サン。
クラス:投槍兵(自己申告)、猟兵(出稼ぎ中)、メイド(見習い)
特技:『投槍』
装甲騎竜の筋力とヒトガタの技術から繰り出される投槍の威力は、時に攻城兵器に匹敵する。
射程距離も相当なものだが、離れる程に命中精度は下がるため、狙撃は非常に難易度が高い。
装備:
・藁之塔(ワラノトウ):自律飛行型魔法箒。投げても戻ってくるが不服らしい。
・針(ハリ):ヤ・ヘル・アインが手品と称して取り出す謎の物体。
普段は主にこれを投げる。黒くて硬くてすごい槍だが13秒で灰になる。
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【参考作品】
■企画
pixivファンタジア Scepter of Zeraldia 【illust/101965643】
■お借りしました
【PFSOZ】ジュリア・ブラント【イスリアド家】 【illust/101999256】
【PFSOZ】アドヴェンチャー【イスリアド家】 【illust/102184951】
【PFSOZ】ブラント家追放令嬢【交流タグ】 【illust/102162779】
【PFSOZ】ブラント家素材集【企画内素材】 【illust/102165059】
【PFSOZ】イスリアドの枝【タグ提案】【illust/102074818】
【PFT】装甲騎竜/装甲竜(ドレッドノート)【創作種族】 【illust/49697309】
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pixivファンタジアSOZ 開催おめでとうございます。
水沢清流は、例年通り小説メインでの参加となります。
シリーズ #灰の海に還るまで で投稿しますので、よろしくお願いします。
2022-10-26 10:17:52 +0000