「私に特に名前はない…というか寝てるうちに忘れたから、以前に名乗っていた名前を使おう。ミラーというんだ」
「姿も、私そのもののではないのだけど…そこらへんは説明が面倒だから、退屈で死にそうな時の暇つぶしネタにさせておくれ」
「こう見えても、私には、医者の傍で永い月日の間、補助してきた記憶があるからね。薬と毒の知識はそれなりにあるし、応急処置の方法だって覚えてるさ」
◆ミラー
種族:(本人が今まで得た知識から予測するに)妖精の一種(正確には古の時代に偶然発生したエネルギーの集合体が、かぎりなく人の魂と近い存在になったもの)
性別:無性(人として生きてきた2つの人生では女性だったが、今の姿は義理の息子に育てられた少年から姿を写し取ったもの)
1人称:私
2人称:役職で呼ぶことが多い。それがない場合、女性なら名前の前にレディ。性別不明や男性の場合は名前の後に氏をつける。
大きさ:普段は15cm、大きくなろうと思えば150cmまで大きくなれる。
口調:~だ、~です等。
小さい見た目でも、念力などで重いものを浮かせる、移動させることは可能。
ロアル商店のポルツラケア氏illust/101965837と、彼らの商いillust/102119785に興味がわいたようで、最近ロアル商店に現れるようになった。
興味津々だが、商業に関する知識は0に等しい。
しかし、薬になる物品に関する知識は薬剤師レベル。
必要あればそれら薬品となる植物等を森や野原から採取して「買取」を商店に交渉してきたりして、彼(彼女?)なりに、ポルツラケア氏から商いの仕組みを学んでいる。
ちなみにここで、商いの法則について初めに知ったのは、鮮度以上に、需要があるものが高く買い取られていくという事。
魔法も一応使えるが、コントロールが難しく、なるべく使わずに済むほうが良いと考えている。
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とても昔々、甘やかされてわがままに育てられた令嬢がいた。
「私は何も悪くない!」
それは、ある視点では嘘ではなかった。
しかし、別の視点からみると、それは他者を偽りに堕とす嘘だった。
女性は他者の心に嘘をついていたとに、生きている間は気が付けないまま病で亡くなった。
昔々、心の優しさと同じくらい、己の意志を強く出せない女性がいた。
「私が悪いの、他の人は、何も悪くないのよ」
それは、ある視点では嘘ではなかった。
しかし、別の視点からみると、それは己を偽りに堕とす嘘だった。
女性は己の心に嘘をついていたとに生きている間は気が付けないまま病で亡くなった。
2人の女性の人生を送った命のエネルギーは、何十年も眠り、漂っていた。
己の意識を取り戻し、目を覚めた時は、どちらの人生でも知ることのなかった国の、とある店の屋根の上。
妖精と呼ばれる大きさのエネルギーは両方の人生をどちらも、今だけははっきりと覚えている。
「次は、どちらの嘘もつかない一生をおくりたい」
己含めてどこにも嘘をつかない命になりたい。
いきすぎたそれは、また己の身を亡ぼすから、完全にとはしないのがいいのは良くわかってる事だけど、そのために今の自分ができることは何だろう。
妖精は目覚めた屋根の下で、1人の少年を見た。
少年は店の主だった。
何日か、彼を眺めていて気が付いた。
この子は、他者に嘘をつく。
だけど、とても昔の己と違って、近しい人に慕われている。
この子は、己に嘘をつく。
だけど、昔の己と違って、自分の良きも悪きもすべて分かったうえで動いているようにも、見えた。
この子の手助けをしたら、私の知らないことをたくさん知れそう。
私自身が今求めてることはもちろん、今の私自身がそれとして、生活をするための知識や、考え方を。
2022-10-23 13:22:52 +0000