口上の無い親分盃を、ひとり。
■自分の解釈違いと戦いながら描いたワノ国船出の日のお話。わかれるけれどもここから始まっていくローゾロです。裏タイトルは「トラファルガー・ハイ」。
ペンシャチベポもローの様子を珍しいと思ってるけど、たぶんこの場を一味が見てたとしてもローといる時のゾロの様子は珍しい部類に入るよね…というやつです。ゾロという人間としてとんでもないこと(生きる希望とか…)言ってるのをわかるやつがこの場にはいない。黙って飲み干した盃は、心奪われた男が勝手に「なんかあったら気にしてやるよ」という沈黙の決意表明的なもの。3ページ目時点でわりとぐっときてますがローさんわかりづらい男なので…
ちょっと描いてて兄弟感を覚えた。
↓以下順序めちゃくちゃに語る
ゾロはドレスローザで無傷だったし、ローはゾロの死にものぐるいの今までの戦闘や精神性を見てきているわけではないので、どこまでゾロのぎりぎり感やルフィに命かけてることを知っているのか定かではないですが、屋上戦でのひとつひとつの言動を拾いながらゾロの一途さと危うさを感じていたんだろうなと思いました。医者的にも体がボロボロなゾロを見て何を思うのか。
ゾロは神は信じなくても言葉とかそれに伴う人間の精神世界に縛られやすいところがあって、そこがゾロの強さであり彼が信頼される核であり若干の弱みでもある気がするんですが、そういう男だからこそ口にしただけで特に誓約もない同盟をここまで真剣に守ってくれる男のこと気に入らないわけないんだなと思います。あの台詞も、ゾロがローに見せた最大の信頼と愛情(ある意味)表現だったんだろうな…今更ですが何他船の船長にあとのことまかせてんの?あとのことって何?あの台詞を受けたローが物分かりめっちゃ良くて「…わかった」と答えてたらどうすんの?ねぇ???
あのあとサンジに「そいつを頼む」してる時点でローさんのものじゃん。もうだめだよ。
ローの作戦成功に命が伴ってたのをゾロが知ったのはかなりでかいのでは…船長や仲間に対して命をかけてきたゾロにとって、他船の船長が他船の人間の命を守ろうとしてくれたことは、ゾロの心に強く残ってるんじゃないかなと思います。ゾロより(たぶん)強い男だから殊更…
常に死と向き合いながら生を選んでいるロー、いざとなったら死を選ぶゾロに命を任されたのだとしたら、それはとんでもなくすごいことだし、ゾロにとっても「このおれがね…」ってなってるところだと思う。「あとのこと」が明言されてないからなんと捉えてもいいのありがてぇ~!
あとゾロはローにルフィ感見出している気がする。
三船長そろったことで、麦わらとハートだけだった時の世話役感がなくなり、喧嘩っ早さや子供っぽさがのぞくローさん愛おしい。ムキになってるの見ると、おきなわだかまりを越えたんだなぁという感じ。何やってんだてめェら!ってゾロが三船長に怒ってキラーが笑う図大好きです。怒られる三船長の中に真剣にバカやってるローが入ってるのがもう最高。
ところでゾウでローの言葉に対する「たしかに!笑」の反応がアホみたいにかわいい。なんで嬉しそうなの?すき~
2022-10-23 06:44:13 +0000