温Яyi-uさん『おい、アンタ、こいつを喰ってみろ。ﾄぶぞ！』 --------とある商人
ギラン鷹【illust/102052037】の浄財焼き
逸話が起きた時代：とある通貨価値の大暴騰の年
真偽：不明
カテゴリ：縁起物
逸話：
ゼラルディアで通貨暴騰が起こったとある年、ある商人が精神的な病に伏せ、従者たちはその治療法を求め奔走していた。
そこに偶々通りすがったエイリル教団の公僕と出会い、その公僕はこう仰ったのだ。
『清めの塩を用いて浄財を行いましょう。さすれば貴方は救われます』
と一羽のギラン鷹を取り、塩とハーブを加え、それを塩焼きにしたのだ。
商人は驚いたが、ギラン鷹の香ばしい香りに、暫くならなくなった腹が減り、口の中をよだれであふれたそうな。
『しかし、ギラン鷹は財だ。財は食べられない』
そう商人が訴えると、公僕はこう仰った。
『財とは労働の対価であり、貴方の身から出た清き抽出物で御座います。故に労働の対価を食するのはおかしなことでは御座いません。そして財は、循環してこそ健全で御座います。この財は貴方の血肉としてい循環させてしまいましょう』
それを聞いた商人はたまらず肉を平らげ、活力を得て、見事、精神的な病を克服したのだった。
それ以降、商人は恩義としてエイリル教団へ定期的な寄付を行い、とある日にギラン鷹(もしくはそれに類似した鳥類)を焼いて皆にそれを浄財の一環として振舞うようになった。
そしてこの料理は浄財として鳥を焼く事から、『浄財焼き』と名がつき、
ミリオン商会の商人たちが縁起物として食べられたそうな...
……
というわけで、浄財焼きです。
ミリオン商会の方はこれで浄財してるんじゃないですかね。
いえ、決してエイリル教団へ傾けるための、
ミリオン商会へのネガキャンじゃありません。
ほんとです。ホント。
因みに、あの硬貨のような鳥皮に、抗うつ成分があるそうですよ。
作り方は簡単。ギラン鷹(もしくは類似した鳥)を塩とハーブで味付け、皮がはじけるまで焼く。出来上がり。
なお、商人以外は食わないらしいですね。
あっ、これよく見たら『ミリオン商会』のタグ機能してねぇ...と思ったあなた大正解
そいつはフェイクだ。クククここはエイリル教団の管轄地なのさ
なので『ミリオン商会』のタグつけないでね。
改めてお借りしました。ありがとうございます。ごめんなさい。
ギラン鷹【illust/102052037】
Q：えっ、これエイリル奇譚集【illust/102050286】にしていいんですか？
A：最悪このくらい軽くていいです。
2022-10-19 13:24:25 +0000