『その件に関してはレオンハルト殿下からB国陸軍のナイト少佐に至急対応頂くよう要請済みです』
『カイ。
しばしば… … レオンハルト殿下による横槍が入ることがあるわけだが。まぁ、いずれ我が国を牽引していく御仁であるからして、それも目をつぶらんでもない。
が、しかし、妙なタイミングでレオンハルト殿下にお出まし頂かなければ、B国陸軍軍部が動かないというこの状況。いったい、どういう餌を撒いてるのかわからないが、ハールーン国軍との連携を最優先するよう、軌道修正を』
『恐れながら。それはB国陸軍の決めること。私が動いたところでなんのお役にも立ちません。』
『ハハハ。いや、なにね 私はこう思っているのだよ。
B国陸軍と交渉せずとも、君からレオンハルト殿下にほんの少しの進言があれば、… … 済むんじゃないのかね?』
『お言葉ですが、現在レオンハルト殿下のチーフエイドはユフターファです。私は王太子付の身。なんの権限も持ち合わせておりません』
2022-10-03 08:42:00 +0000