【ミル祝】菫禍【第一期】

メス猫
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◆ーミルフォリアの祝福(illust/100314341)

◆10/15 メッセージ確認しております。ありがとうございます!

◆ー菫禍 キッカ
  287歳/182cm/M/一人称:僕 二人称:君、○○くん・ちゃん

◆ー青の祝福:10pt

◆-穏やかな薬師。割と子供っぽい一面も。実は一族の中では割とすごい人物。

◆ー禍華狐 マガツネ
  毒を司る神獣の末裔と言われている一族。大きな耳と尻尾を持っている他に、頭に毒花が咲いているのが特徴。花を毟っても髪を毟られるくらいの痛さで、またすぐに生えてくる。
  毒を虚から生成することが出来る。侵されると量によっては死に至ってしまうが、同時に彼らに咲いている花の葉が解毒作用を持っている。花の部分は普通に毒なので注意。
  寿命がとても長く1000年と言われている。

◆-素敵なご縁を頂きました!
  弓弦季さん(illust/101707261)

不思議な庭で出会ったのはどこか戸惑っているようにオロオロしている女性。なんだかとても気になってつい声をかけてしまった。
「ねぇ、君も招待状を貰ったの?え?あ、驚かせちゃった?わぁ、ごめんごめん」
その子はとてもびっくりした様にこちらを見上げる。あれ?もしかして怖がらせてる?
「僕は菫禍。外れの森でね、薬師をしているんだ。君は?」
努めて怖がらせないように。ふふ、まるで森の小動物を相手しているみたいだ。

「へぇ、護衛?君が頭領なの?……ああいや、疑ってる訳ではないよ。ただ驚いただけ。すごいんだね」
まだ緊張しているのか辿々しく紡がれる会話。どうやら彼女は可憐で華奢な容姿に反して腕が立つようだ。そこで一つ思い出した事があった。それは森の魔物が生息している地域、そこでしか採取できない薬草があるのだ。僕は一応毒を操る事ができるが戦闘経験も皆無な上、ここ100年は引きこもってばかりだったから力にも自信は無かった。
「よければ今度護衛の仕事をお願いしたいんだ。ここで出会ったのも何かの縁だしね」

以前から足を踏み入れてみたかった森の奥深く。約束通り彼女と足を踏み入れた。初めこそは会話を楽しめるくらいに平和だったが、数十分後には至るところから魔物の気配がする様になってきた。流石に僕も警戒をする。その時、均衡を破ったのは魔物側だった。しまった、と鈍った体が遅れて反応するもそこには……
「……はは、いやぁ、驚いた。想像以上の強さだね……」
すでに事切れた魔物の体躯。抜き身の太刀を携える彼女の背中は今まで生きてきた中で一番頼もしく感じたかもしれない。……なるほど、これがギャップか。僕もまぁ単純な男で。その時に抱いた感情が始まりだった。

それからも定期的に彼女に護衛を依頼するようになった。……半分は下心なのだけれども。回数を重ねていくうちに彼女という女性の人物像も輪郭が見えてきた。基本的に恥ずかしがり屋で気弱だが仕事にはとても真摯で誠実。実力もか弱い見た目とは裏腹にとても頼もしいものを持っている。そうかと思ったら飾り集めが趣味だったりと突然少女の様な一面もある。うん、成る程、分かったぞ。思ったより自分が彼女という人物の深みにハマってしまっているということが。所謂恋愛感情というものなのだろうか。280歳にもなっておいて1人の女性に二の足を踏んでいる自分がなんとも情けなかった。

その日はとても運が悪かった。もう護衛を頼むこと何回目、彼女が怪我を負ってしまったのだ。むしろ今まで無傷だったのが運が良かっただけなのか。彼女は大丈夫だといいながらも傷口からはなかなかの血が溢れていた。護衛である彼女にとってはもしかしてこれくらいの負傷は日常茶飯事なのだろうか。なんとも痛々しい話だ。
「全然大丈夫なんかじゃないよ、手当てするからそこに座って。……君が傷ついているのは僕が見たくないんだよ……」
だって君は大切な女の子だから。

「きっと君は強い女の子だから、誰かに守られる必要はないんだろうけど……ねぇ、君の生涯隣に居たいと言ったら……どうかな?」

時は刻々と過ぎていく。どれだけ好きあっても君の寿命は俺からしたらあまりにも短すぎて。でもこの瞬間はこれからも色濃く残るのだろうという確信があった。それでもできるだけ長く長く君の隣に居たすぎて。
「これでも僕は優秀な薬師だからね。だから不死の薬なんか作ってみたりして」
冗談っぽく言ってみたけど、こっそり本当に研究をしているのは秘密。

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2022-09-16 09:31:18 +0000