以前のチョウチョウウオ類のまとめイラストに続き,今回はポリプ食性のチョウチョウウオ類を3種まとめてみました。いずれもスズキ目チョウチョウウオ科のChaetodon属に分類されます。
トノサマダイ(1ページ目右) C. speculum
真っ黄色の体色に大きな一つの黒い斑が目立つチョウチョウウオ。日本国内では相模湾以南の太平洋域の岩礁やサンゴ礁に生息している。口元が尖らず,丸っこいのが特徴です。
スミツキトノサマダイ(1ページ目左) C. plebeius
体側に青い模様,尾柄部に黒斑点があることでトノサマダイと区別できるチョウチョウウオ。青い模様が滲んで見えることから和名が墨付となったそうです。相模湾以南に分布。
ミスジチョウチョウウオ(2ページ目) C. lunulatus
黄色,オレンジ,紫と複数の色が混ざった派手なチョウチョウウオ。和名の由来は目元と尾鰭,尾柄部を挟む3本の黒い筋だそうです。しかしながら尾柄上下の筋は黒ではなく紫の個体もいたりするので紛らわしい。西部~中部太平洋に分布。かつてインド洋に分布するものは体側後部に紫色の模様を持つ亜種とされていたそうですが、最近になって別種とされた模様。
ポリプ食性のチョウチョウウオ類はサンゴのポリプを主食としており、サンゴ礁が死滅するとその影響をモロに受けていなくなってしまいます。ちなみにいずれも観賞魚として人気ですが、食性の関係で餌付けが非常に難しいようです。
2022-08-26 11:18:44 +0000