アイヌ服と座敷童ちゃん

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座敷童ちゃんと観光
シリーズ第六弾
湯ノ岱駅

 湯ノ岱(ゆのたい)駅はかつて北海道、江差線の木古内 - 江差間の上ノ国町に存在した駅です。
 1935年(昭和10年)に開業。2014年5月12日に北海道新幹線の開業と同時期に廃線となるまで上ノ国町で最も古い歴史を持つ駅でした。
 見慣れない湯ノ岱の岱はアイヌ語で山菜を表すそうです。アイヌ語が地名となっている場所は、北海道には多いですが、和名とアイヌ語の組み合わせの地名はちょっと珍しい気がします。
 それもそのはず、この地はかつて、ほど近い場所に作られた松前藩の倭人との積極的な交流を行ったアイヌの集落が存在した場所と言われています。近年、アイヌが神事に使用したと思われる神具が多く、この地で発掘されているそうですね。湯ノ岱駅の駅舎内にも切符売りの窓口の隣にアイヌの人物画が掲げてありました。

 さて湯ノ岱駅ですが、プラットホームの真ん中に構内横断踏切があり、その位置が列車の運転台付近にあります、通票閉塞方式の単線区間は、通票(タブレット)交換には運転台付近に横断通路がある事が多い特徴的な作りです、また、JR北海道は特急高速化で構内横断通路を廃止、もしくは警報器付きに改良したので、今ではなかなか見られない作りの駅だったと言えますね。
 また運転手に手渡しで通票(タブレット)交換が行われる光景が見られる事も感動ポイントだったそうです。(アニメ[鉄子の旅]でも登場)

 湯ノ岱にはスキー場と湯ノ岱温泉があります。特に温泉施設は江戸時代末期から存在する由緒ある温泉場だそうで、環境庁国民保養温泉地にも指定されています。近くを流れる天の川にも自然と湧き出る温泉場もある事から、かつてのアイヌ民族達もこの温泉の湯で疲れを癒やしていただろうと、思いを馳せながら入浴するのも良いですね。
 
 

 イラストは、ついに北の大地への上陸を果たした座敷童ちゃんが、現地で仲良くなったアイヌの末裔の冭(タイ)さんとその友達である倭人の柚乃(ユノ)ちゃんとの記念ショットです。3人のアイヌ服(アットゥシ)は柚乃ちゃんの手製で、アニメの[ゴールデンカムイ]でアイヌに興味を持った座敷童ちゃんは大喜びでした。
 
 

 アイヌ人の祖先は、1万5000年以上前にロシア、カザフスタン、中国、モンゴルの四国国境(クワドリポイント)から日本列島に渡ってきた縄文人と考えられています。
 その後弥生人が朝鮮半島から渡ってきて、縄文人と活発に交流して日本という国が誕生しました。しかし、次第に縄文人は迫害されるようになり、北方のグループは北海道に、南方のグループは琉球列島へと追いやられました。
 さらに19世紀後半に近代国家を目指した日本は、アイヌの言語、風習、生活様式も完全に禁じたため。アイヌは民族も文化も衰退し、完全なる日本への同化が図られました。

 20世紀末に、アイヌの末裔である萱野茂が国会議員に選出され、彼はアイヌ民族の権利を求めて国会で果敢に闘いました。
 しかし、その道は困難を極め、アイヌ人が先住民族であることを日本に正式に認めさせた「アイヌ新法」の成立はなんと2019年です!彼の死から13年の月日がたっていました。
 現在ではアイヌ語を日常的に使用できるアイヌ人は数十人程度しかいないそうです。

彼女達のアイヌ服は私がデザインしました。どれも可愛らしいでしょ!

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2022-08-18 13:03:03 +0000