「花火綺麗だねー、たまかぎ~~」
「たまかぎって...、何故そこで混ぜるという発想が...?」
楽し気に打ち上げ花火を眺めている二人の現人。
急に夏祭りに参加したいと言い出したニホンリスの現人・サチレと、その手を引いて歩くアルテ。
「あー、あっちにも楽しそうなのがあるー。えーと、なんだっけ?....あ、バンバン!バンバンだよ!」
「バンバンじゃなくて射的でしょ。めっちゃ擬音じゃん、それ。」
ふと別の方向に目をやったサチレの目に映ったのは縁日ではお決まりの射的屋。
それを表現する言葉にあきれながらも、アルテは握っていた手に少し力を込めた。
「じゃあ、折角だし遊んでく?やってみたいんでしょ?」
「え、いいの!?わー、アルテちゃんありがとー!」
手が離れて迷子にならないように、しっかりと手を握りなおして二人は射的屋に向かうのだった。
2022-08-14 12:48:57 +0000